のんびりキャンプ

だらだらすいません、やっと夏山のレポも終わります。

不帰の瞼を越え、気が付けば唐松岳の山頂。
達成感と疲労で暫し放心。


とりあえず三角点にタッチね。

山頂も混雑してますし、唐松岳山荘に下ります。

山荘前より眺める唐松岳。ギリギリ雲からは逃げ切れました。


唐松岳山荘にてビールを呑みながらこの後の行動を考察。

１．当初予定通り五竜岳に向かい、五竜山荘にテン泊して翌日下山
２．このまま八方尾根を下山し、本日中に下山

１，２も時間的には全く問題なし。

う～ん、しばし考えます。
缶ビールも２本目に突入。

いやいや、不帰の嶮をやり遂げた達成感はなかなかあってついつい、グビグビと...。
3本目に突入...。
あれ、なんだか酔ってきたぞ。

気が付いたら、唐松岳山荘のテン場受付を。
３時間あれば五竜にも、下山も出来るんだけど、もう呑んじゃったも～ん。
ちなみにまだ12時前。(笑)

目の前、剱岳のベストポジションに設営完了。

あいにくのガスでよく分からず...。

という事で全く想定していなかった唐松にテン泊です。
ホントは五竜に行くつもりだったのですが、山頂ガスってるし明日も天気悪そうなんでね。


五竜岳はこんな感じ。ね、心折れるでしょ？(笑)

ここのテン場は斜面を利用しており、正面に剱岳ど～ん、左には五竜岳とロケーション最高なのですが、
トイレや売店は小屋のを利用するためその都度登ったり下ったりとなかなかハードです。

缶ビール４本空けて、早々に就寝です。
夜中尿意で目が覚めるも、小屋まで１０分登る気力もなく我慢！

翌朝、さすがにトイレが我慢出来ず5時前に起床。


あれっ、天気いい？
五竜岳行くべきか？



小屋で天気予報を確認すると雨確実。
五竜は宿題として八方尾根経由で下山決定！

それにしても五竜岳のこの威風堂々とした山容、いいですね～。


剱岳の奥には富山市街地も見えます。

本当に天気崩れるの？

雲海から御来光。


準備をしている間に、徐々に雲も厚くなってきます。
これは早めに下りた方がいいな。


八方尾根、映画『岳』のオープニングで小栗旬が駆け下りてますが、非常に広い尾根で歩きやすいです。
睡眠時間たっぷりという事で小栗旬気取りで走っておりました。(笑)


幻想的な雲海。


前日歩いた不帰の嶮。


来年は行くぞ、五竜岳、鹿島槍ヶ岳！


八方池まで下りてくると雨も降りだしてきました。


最後は文明の力を使って一気に下界へ。


ゴンドラに乗るときに荷物の重量量られたのですが、18kg。
食糧はほとんど食べ尽くしたし、水も最小限しか持っていなかったのにこの重量。
水・食糧とたっぷり入っていた初日は何キロあったんだろう...。

ゴンドラを下りると下界は本降り、早めの下山正解だったのかな。
ただゴンドラの乗降口から、八方第3駐車場まででビショ濡れになりました。
ここまで来てレインウェア出すのも面倒で...。

そんなこんなで、後立山連峰無事終了です。
来年は宿題となった五竜岳～八峰キレット～鹿島槍ヶ岳行かないとだめですね。

以下、山行メモです。
※個人的な感想ですので、参考程度に。

【猿倉～大雪渓】
・特に危険個所なし、雪渓も歩きやすい

【大雪渓～白馬岳】
・雪渓終わってからの方がきつい
・頂上小屋の手前はテン泊装備にはきつい急登
・テン場は狭くはないが、人気があるのかかなりな密集度

【白馬岳～天狗山荘】
・危険個所はなし
・天狗山荘はこじんまりとしているが、スタッフ含めいい感じの小屋
・天狗山荘、水は無料。

【不帰の瞼】
・大下りはザレザレの下り
・二峰北峰への登りは序盤は先行者の落石に注意
・踏み跡はしっかりしているので道迷いはなし
・北峰直前の登りは緊張感あり
・北峰から先は危険個所なし
・三峰への登りは要確認
・大キレットの方が怖いけど、アップダウンが多く、サレ場の多いこちらの方が疲れる

【唐松岳山荘】
・テン場はロケーションはよいが、それ以外は最低
・水は調理用(恐らく雪渓から引いてる)と飲料水(自販機)ともに有料
・テン場にトイレはなく小屋まで登り返さないといけない